「いはもと」の宇宙を語ろう！＜新装版＞

昨日、今日と札幌に出張に行き、HASTIC（北海道宇宙科学技術創成センター）の宇宙セミナー「実現できるか、北海道から宇宙へ、ミニ宇宙飛行時代が始まる」で、米国ロケットプレーン社のLauer氏の話を聞いてきました。

ロケットプレーン社は、２００７年にオクラホマ州でサブオービタル（弾道飛行）の宇宙観光ビジネスを始めるそうです。そこで、彼らは、宇宙観光用機体として、XPプレーンを開発していて、開発も順調でまさに実現の一歩手前にきているそうです。

オクラホマ州にもともと空軍基地があり、現在使われていないので、そこを再利用し、州のバックアップを得て計画は進んでいるのですが、Lauer氏の話で印象的だったのは、「オクラホマ州でも、５年前は誰もが宇宙観光ビジネスなんて夢物語としか考えていなかったのだが、今や現実にものとなった。北海道でもできる！」という力強い言葉です。

将来的には、ロケットプレーン社は、北海道も拠点のひとつとして考えていて、日本から宇宙観光の打上げたいようです。北海道から宇宙へ、是非、実現してもらいたいです。

今日は、東京未来塾のアドバイザーということで、相模原の宇宙科学本部に行ってきました。

東京未来塾というのは、「日本の将来を担い得る改革型リーダーとしての資質を持つ人材を育成するために、東京都教育委員会が首都大学東京および高校と連携をとって設置したもの」だそうで、都内の高校から選抜された生徒（高校３年生）が、年３００時間程度におよぶ課外授業や特別講義を通じ、主に社会科学の面から様々な課題に取り組み、受講を修了した生徒は、首都大学入学の推薦枠に入れるそうです。

今日は、その東京未来塾の課題解決学習「宇宙開発と今後の課題」（ＪＡＸＡとの連携講座）というもののグループ討議のアドバイザーです。みんな、おそらく宇宙開発など、これまで考えてなかったテーマだと思うのですが、地球環境やスペースコロニー、SETIや宇宙法に至るまで詳しく下調べしてきたようで、今日はみんな物凄い知識を持って議論していました。

都内の高校で選抜された５０名なので、それなりの生徒が集まっているのは納得するとして、こういった塾を開講し、まさに改革リーダーを育てていこうという東京都の姿勢は感心しました。こういう特別教育を経て、彼らの資質をより伸ばし、より良い東京、日本を作っていく。将来が楽しみですね。

ペンシルロケットフェスティバル無事完了しました！入場者は、3000名以上いたそうで、大盛況でした。

シャトル型の「ふわふわ」（写真上）や、工作コーナーなど、子供たちは、かなり楽しめたのではないでしょうか。リカちゃんの宇宙服姿もなかなかでした。メインイベントのペンシルロケットの再現発射は、雰囲気、設備も当時そのままのもので、大変感慨深かったです。３回の試射が行われましたが、どれも成功で良かったです。２３センチしかないロケットなのに、発射音もなかなか迫力あるものでした。

http://mycasty.jp/jaxa/html/2005-08/08-19-119718.html

宇宙科学本部の若手の方々お疲れ様でした！

「おでかけ　ひかり荘」の方は、3時間ほど配信させてもらいましたが、ブースの前を通り過ぎた方々に次々と出演していただきまして誠にありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。ちなみに参加していただいたのは、高校一年の惑い人さん、HASTICの伊藤献一副理事長、東海大学ロケットプロジェクトの山本くん、JAXAの谷垣さん、寺薗さん、上村くん、松尾さん、黒川くんでした。そして、何よりも配信10分前にお願いして、即座に付き合ってくれた岸詔子さん（愛称：しょーこちゃん）、感謝です。また、会場でモハE501さんにお会いできたのも嬉しかったです。

ペンシルロケットフェスティバル関連の写真です。左から宇宙飛行士リカちゃん、宇宙服を着る体験コーナー、宇宙工作教室、Snap-On工具でのネジ脱着体験のコーナー

第１回目のペンシルロケット発射実験の動画です。

ココをクリック！

添付が、的川泰宣先生のコメントです。

ちょっと前になりますが、「宇宙の音楽」コンテストの際に審査員であった、山根一真さんと的川先生に審査前に「宇宙の音楽」へのコメントをもらいました。その時録音したものをアーカイブとして、残しておきます。

添付してあるのが山根さんのコメントです。

さて、いよいよペンシルロケットフェスティバルが明日に迫りました。ペンシルロケットフェスティバルは、日本初のロケットであるペンシルロケットの最初の試射から５０周年を記念して開かれるイベントです。

http://www.jaxa.jp/pencil50/

場所は、幕張メッセ（展示ホール８）です。

基本的には、子供向けを意識したイベントではありますが、１９５５年4月12日の最初の水平発射を再現します。このために、特に宇宙科学本部の若手研究者を中心に当時の資料を集めたり、実験したりとかなり大変だったと聞いています。

水平発射実験の予定は３回で、１１：００～１２：００の記念式典の間に１回目、２回目が１４：１５～、3回目が１６：００～です。

入場無料は無料で、１０時から１６時半まで入場できます。

現地の様子は、ひかり荘でも、１２時～１５時の間で中継をする予定です。（今回、会場内の「ひかり荘」のブースからの中継です。）

http://mycasty.jp/jaxa/html/2005-08/08-19-118034.html

中継もありますが、是非みなさんがご来場をしてくれるのをお待ちしております。

以前、ひかり荘で、NICT（独立行政法人情報通信研究機構）の亘さんにご出演いただいて、宇宙天気予報のお話をしていただいたことがありましたが（みなさん覚えてます？）、今度、宇宙天気予報のユーザとの意見交換会があるそうです。お時間ある方は、参加されてみては如何でしょうか。

「第３回宇宙環境情報ユーザーズフォーラム」

日　時：2005年8月26日（金）13:25～17:00
場　所：東京都小金井市貫井北町4-2-1
独立行政法人情報通信研究機構（NICT）小金井本部
本館４階　国際会議室
(http://www.nict.go.jp/overview/about/hq.html#koganei)
【プログラム】
13:25-13:30  挨　拶 　丸山　隆（NICT 研究主管）
13:30-14:00　固体地球電気伝導度構造研究における宇宙天気ニュースの利用 上嶋誠（東京大学地震研究所）、電気伝導度構造異常（ＣＡ）研究グループ
14:00-14:30　宇宙と航空機レベルの放射線影響 藤高和信（放射線医学総合研究所　客員）
14:30-15:00　高校における宇宙天気教育の展望 　中井　仁（大阪府立茨木工科高校）
15:00-15:30　NICT宇宙天気予報センター見学
15:30-16:00　宇宙環境と衛星帯電 　中村雅夫（NICT）
16:00-17:00　宇宙天気チュートリアル、ディスカッション

今朝方、静岡放送（ラジオ）に２度目の出演をさせて頂きました。今回は、野口宇宙飛行士のミッションを振り返るとともに、宇宙での生活などについてお話させて頂きました。２度目とはいえ、なかなか慣れるものではなくて、鈴木通代アナウンサーの滑らかなリードのもと、無事、放送することができました。

http://radio.shizuokaonline.com/sbs-radio/toretate/open1000.asp?sno=1&housou_date=2005/08/12

で、今日、改めて感じましたが、ラジオって喋ったのが、そのまま電波にのって放送されるんですよね。当たり前といえば、当たり前ですが、なんか不思議な感じがしました。あのスタジオでは２人でお話しているのに、それを静岡中の人が聞いているんですよね。

そうそう、番組内で、小学生の作文も紹介しました。今日紹介した江頭くんは現在小学４年生で、３歳の頃から宇宙飛行士を目指して、一生懸命勉強しているそうです。健康にも気を使っているようで、是非、宇宙飛行士になれるよう頑張って欲しいですね。

それから、浜松市の浜松科学館で宇宙展をやるそうです。お近くの方は、是非、行って見て下さい。

http://www.hamamatsu-kagakukan.jp/top.htm

最後に、さっき気付いたのですが、静岡放送「とれたてラジオ」はインターネット経由で全国どこでもライブで聞けるのですね。知らなかった・・・。

http://radio.shizuokaonline.com/sbs-radio/toretate/top.asp

昨晩、約２週間に及ぶシャトルミッションが完了しました。野口聡一宇宙飛行士の元気な姿を見ることができて、我々もほっとしています。世界中の人々が見守る中、彼の活躍は素晴らしいものでした。

この２週間は、ほとんど毎日と言っていいほど新聞の一面に彼の活躍が載っていました。また、テレビでも多く取り上げられました。そのおかげで、JAXAという名前も認知度がアップし、私の同僚は電車の中でJAXAの紙袋をもっていたら、親子連れがJAXAマークに気付いて、じっと見ていたそうです。

今回のミッションでは、「ひかり荘」で５回も配信をさせていただきましたが、見てくださった方々がすごく宇宙に興味をもってくれたこと、毎回、新しい方が見に来てくれたこと、そしてみんなが今回のミッションを盛り上げて応援したことが何よりも嬉しかったです。本当にみなさんありがとうございました。

次のJAXAの打上げは、８月２４日のOICETSです。引き続き、職員一同、日本と人類の未来のために頑張って行きたいと思います。

今日シャトル帰還の一日延期が決まりましたが、野口宇宙飛行士にとっては、今回、ミッションを完璧にこなしたご褒美のような延期ですね。一日あるので、ゆっくりと宇宙や地球を眺めてもらいたいと思います。なんか、無重力状態で何か面白いことをやってくれるんじゃないかって少し期待しちゃいますよね。野口さんとは、これまで、あまり一緒に仕事をする機会が無かったのですが、今回のミッションで如何に野口宇宙飛行士がとても茶目っ気たっぷりな人ということがわかりました。帰国後のお茶目な活動も期待したいところです。

そうそう、ひかり荘の配信は、明日も１７時からやりますので、是非、ご来訪くださいね。

野口宇宙飛行士が８月８日（月）に帰還しますが、ひかり荘の配信も１６時頃から行います。で、今日、ゲストも決まり、前回打上げの時にも参加してくれた松尾尚子さんと、日本版スペースシャトルHOPEの開発を行っていた三保和之さんの２名が配信に参加してくれることになりました。

野口さんは３回の船外活動（EVA）を成功裡に完了し、大役を果たしてくれたわけですが、彼の帰還後の第一声は何か、楽しみですね。

そうそう、今日の１８時１９分からVIPコールがあり、野口宇宙飛行士と小泉首相がテレビ会議でお話します。また、以前、ひかり荘に遊びに来てくれたJAXAユースリポータだった向井くんも会話に参加するという噂もあります。テレビでも放映すると思いますので、お楽しみに！

野口宇宙飛行士は、宇宙空間で連日大活躍で、もうブログで書くより、みなさんの方が情報をいっぱい持っている状態になってます。この効果で、「JAXA」という名前の知名度も上がるかなあ、などと考えているところです。

そんななか、今年のJAXAの経験者採用が始まりました。しかも、今回は、先日JAXAが提案した長期ビジョンの実現に向けた「Dream & Challenge採用」という区分もできました。宇宙に関する経験が無くても、文系、理系を問わずに応募できます。一緒に夢を実現してくれる方の応募を是非ともお待ちしております。

http://www.jaxa.jp/about/employ/h18tyuto_b_j.html

ちょっと連絡が遅くなってしまいましたが、本日、１７時頃より、「ひかり荘」での配信を行います。今日のゲストは、これまで宇宙飛行士のお世話をずっとしてきて、JAXAで一番宇宙飛行士に詳しい三輪田さんと、広報部の平川さん、堀口さんです。

全部で３回やる野口宇宙飛行士のＥＶＡの概要やその他シャトルミッションを振り返ります。

いつもより時間が早いですが、仕事中こっそり見てくださいね。