「いはもと」の宇宙を語ろう！＜新装版＞

さて、私のいるJAXA産学官連携部には、「産学官連携サロン」というお部屋（会議室）があります。最近、セキュリティが厳しくて、JAXAのオフィスに入るためには必ずIDカードが必要なのですが、この部屋だけは、誰もが気楽に産学官連携部に立ち寄れるようにセキュリティの外側に部屋を設置してあります。

実際はなかなかふらっと訪れる人は少なく、普通の会議室として利用することが多いのですが、「身近な宇宙開発」を感じてもらうためにも、多くの人に、ふらっと新しい宇宙利用を語りに来てもらいたいと思ってます。

いはもと拝＠mobile

先日来募集していた地球観測衛星「だいち」に写ろうキャンペーンの選定結果を21日に発表しました。全部で、10組選ばれました。

http://aerospacebiz.jaxa.jp/daichi/daichi-utsurou_select.html

彼らは、「だいち」に写るように、白い大きな布で絵や文字をつくって、衛星が上空を通るのを待ち構えます。お近くであれば是非彼らを応援に行ってあげて下さいね。

アップが遅くなりましたが、月曜日の夕方、海ホタルから撮った夕焼けです。心が洗われるような美しさでした。

いはもと拝＠mobile

本日、宇宙開発フォーラム実行委員会のS君から、「宇宙開発フォーラム２００６」の開催案内をもらいました。

http://www.sdfec.org/

宇宙開発フォーラムは、大学生たちが自主的に開催している会合で、年に１回、お台場の日本科学未来館で宇宙についてディスカッションを行っています。内容は理系・文系という枠を超えて、政策論だったり、ビジネス論だったり、技術論だったりと、我々社会人が参加しても興味あるものが多いです。というか、日々雑務に追われている我々よりも真剣に考えてくれていて、とても刺激になります。

今年の開催は、９月２３日（土）及び２４日（日）。２３日は奇しくもＭ－Ｖロケットの打上げ日です。Ｍ－Ｖロケットの打上げ成功を祝いつつ、未来館に向かいたいと思います。

私の所属する産学官連携部は、地域拠点として東大阪に関西サテライトオフィス（略称KSO）を運営しています。ここでは、２人のコーディネータが宇宙に係わる技術から教育に係ることまで様々な相談を受け付けています。

で、最近このKSOがメールマガジンを始めました。地元密着型の宇宙の話題が満載なので、是非購読してみてください。

http://aerospacebiz.jaxa.jp/guide/guide-satellite_j.html

ついでながら、今日発行のメルマガで、「紙の地球儀」の話題も紹介してました。面白い記事があったので、以下、転載しときます。

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

商品名は「Ｅボール」


　衛星画像を用いた環境教材を作る－（株）秀英

――――――――――――――――――――――――――――――――

◆「Ｅボール」ができるまで

　「ホッかる」という名の環境にやさしい紙のお弁当箱を作っている企業が東大

阪にあります。その会社が、４年越しで温めてきた夢を実現させようとしていま

す。「宇宙から地球を見た画像の地球儀を、子供たちが自分で組立てられるよう

に紙で作ってみたい。ひとりひとりが手の中で宇宙から見た地球に触れることで、

わたしたちの地球の大切さがわかるのではないか。」そう考えた（株）秀英の

上田会長が、JAXA関西サテライトオフィスにひょっこり相談に来られました。

一緒に検討した結果、JAXAとのライセンス契約により、「Ｅボール」が誕生しま

した。どうしてＥかって？それは作ってみてのお楽しみ・・。全国、いや、全世界

の子供たちへ、秀英さんの「紙の地球儀」が広がることを願っています。

◇JAXA関西生まれの商品
http://aerospacebiz.jaxa.jp/guide/guide-satellite_j.html#shohin

◇（株）秀英ホームページ：
http://www.hokkaru.co.jp/outline.html

本日、１３時３５分に無事H-IIAロケット１０号機が打ち上がりました。事前の打上げ作業自体とても順調で、あまり大きな問題も起きなかったようです。

今年に入ってから、３回目のH-IIA打上げになるわけですが、今回成功したのは、やはり前号機からの間がそんなに長くないので、さまざまな経験・技術が鈍ることなく、継続的に維持されているからだと思います。

H-IIAロケットは、年に３機を定常的に打上げられれば、エンジニアが継続的に開発・製造に携わることができ、開発・製造技術が高水準のまま維持することができると、これまで様々な場面で説明してきましたが、まさに今回それを実証したことになります。

ロケット技術は、国の重要な基幹技術です。これを次の打上げにきちんと繋いでいくことが重要です。

SOLAR-BのM-Vロケットの打上げまで、あと15日となりました。カウントダウンページもできて、だんだん盛り上がりを見せています。

http://www.isas.jaxa.jp/j/countdown/index.shtml

そして世界最大の固体ロケットであるM-Vロケットも、今回がシリーズ最後の打上げとなります。

９月２３日（土）朝６時から７時が打上げ時間帯になります。私は今回もひかり荘からM-Vロケットの打上げ生配信をお送りしますので、早起きして見て下さいね。

で、その前に、明後日９月１０日（日）は、Ｈ－ＩＩＡロケット10号機の打上げがあります。こちらも重要な衛星を打上げます。このミッションには、私自身は直接係わっていないので、自宅からの応援になりますが、仲間たちが種子島で打上げ直前の作業を頑張っております。是非とも応援をよろしくお願いします。

ささいな事ですが、以前応募した懸賞でホームスターが当たり、昨日届きました。ラッキー！

次はDS liteかipodが当たらないかしら・・・。

さて、昨日、無事に「あいのり」小型衛星募集の応募結果をプレス発表しました。応募は全部で２１件で、予想以上の応募数で我々担当も嬉しい限りです。

これから書類選考を行うわけですが、どれも真剣に応募書類を書かれているので、我々も一所懸命に審査しなくちゃ、と気合を入れております。

話が全く変わりますが、この間、手術台に載せられて手術しました。生まれて初めて点滴をされ、腕にできた腫瘍を切除し、６針も縫ったのですが、腫瘍を検査したところ、なんとコラーゲンが繊維状になったものとのこと。悪性のものではなくて、一安心なんですが、コラーゲンが余るほどあったというのは、なんとも・・・。ちなみに抜糸は痛いと周りから聞いていたのですが、全然痛みはなく、するっと抜けました。医学の進歩です。