« 「きぼう」は、四畳半下宿! | トップページ | 宇宙教育講演会のご案内 »

2008年3月15日 (土)

JEM(Japanese Experiment Module)

土井宇宙飛行士が無事に「きぼう」第一便を宇宙ステーションに取り付け、中に入りました。軌道上に浮かぶ初の日本の宇宙施設です。
http://kibo.jaxa.jp/mission/1ja/news/

この「きぼう」、開発当初、技術者からは「どんがら」などと呼ばれていたそうです。そのうち、国際的に、Japanese Experimental Module(JEM)という名が決まり、我々はJEM(ジェム)と呼んでおりました。日本語的には「日本実験棟」でしたが、それじゃよく分からないということで、JEMの正式日本語名として「日本の宇宙ステーション取付型実験モジュール」などと決めた時代もありました。
「きぼう」が選定されてからも、英語に訳すと当時NASDAで開発していた「HOPE」と一緒でややこしいなどと言われたこともありましたが、実際に打ちあがって、宇宙ステーションに取り付けられて、「きぼう」の名も市民権を正式に得た気がします。

ちなみに国際宇宙ステーションの愛称は、Freedomに始まり、その次がα(アルファ)、いつの間にやら愛称がなくなり、ISSで定着しました。Freedomはまさに東西冷戦真っ只中、ロシアの宇宙ステーション・ミール(平和)に対抗した愛称でした。ロシアが計画に参加することで、Freedomの愛称はなくなりました。宇宙ステーションの日本語訳は、開発参加当初「宇宙基地」、これも「基地」のイメージが良くないということで、「宇宙ステーション」に変わりました。

国際宇宙ステーションは、まさに時代時代を反映した象徴ですよね。

| |

« 「きぼう」は、四畳半下宿! | トップページ | 宇宙教育講演会のご案内 »

有人宇宙活動・宇宙観光」カテゴリの記事

コメント

>橋本さん
こんにちは。ISSにロシアが参加したのは、まさに冷戦が終結し、平和の証としてです。現在も米露の宇宙飛行士が仲良く滞在していますが、今後も平和の象徴になって欲しいですね。そのうち、イラクも参加できるようになるのでしょうかね。

投稿: いはもと | 2008年3月19日 (水) 12時19分

ISS(国際宇宙ステーション)は各国が協力しあって組み立てているんだから平和の象徴になって欲しいですな。

投稿: 橋本 | 2008年3月18日 (火) 23時00分

>えんともさん
JEM Stoneって宝石あるんですね。初めて知りました・・・。

投稿: いはもと | 2008年3月18日 (火) 09時52分

いやー、そういえば昔はJEMって言ってましたねぇ。なんだかなつかしやー

そん時は名前が希望になるとは考えもせず
JEM=宝石

なんて考えてたときもありました。

投稿: えんとも | 2008年3月15日 (土) 23時04分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: JEM(Japanese Experiment Module):

« 「きぼう」は、四畳半下宿! | トップページ | 宇宙教育講演会のご案内 »