「きぼう」は、四畳半下宿!
土井宇宙飛行士のミッションは順調に進んでいるようです。
プロフィールにも書きましたが、私がNASDA(宇宙開発事業団:JAXAの前身)に入社した時に最初に宇宙ステーションの開発を管理する部署に配属されました。当時のNASDAは、ロケット及び衛星の部署が主流で、宇宙ステーションはちょっと亜流的な感じで、それ故にちょっと変わった面白い先輩方がいっぱいいました。今や、その先輩達もJAXAや宇宙関係の仕事で要職についており、今回の日本の宇宙ステーションモジュール「きぼう」の組み立てを、万感の思いで見守っていると思います。
さて、宇宙ステーションの部署に配属されて、最初に先輩(上司?)から聞いた話が、「きぼう」はどうしてあの形になったかです。
当時、宇宙ステーション部門は全くの新しい部署であったこともあり、まだ若いエンジニアが設計などを仕切っていました。で、日本のモジュールを設計するにあたり、日本らしさを出そうということになり、当時、先輩方が住んでいた四畳半下宿のアパートをイメージしたそうです。
つまり、「与圧モジュール(船内実験室)」は4畳半の一間、「曝露部(船外実験プラットフォーム)」は濡れ縁(ベランダ?)、「補給部(船内保管室)」は押入れ、そして、「マニピュレータ(ロボットアーム)」は物干し竿なんだそうです。
「きぼう」の設計がなされたのは、1980年代。古き良き時代の日本の文化が宇宙に飛び立ちました。
(c)JAXA
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コメント
>アリスとテレスさん
土井さんは、もう押し入れの中に入っちゃいましたね。今まで、会議をやっていたので私も見逃してしまいました・・。
投稿: いはもと | 2008年3月15日 (土) 17時25分
予定が大幅に早まったので、
押入れのふすまが開く瞬間を見逃しました。
それだけ作業が順調ということですね(^^;)
投稿: アリスとテレス | 2008年3月15日 (土) 13時24分
>なみ平オヤジさん
確かに、バブルだと、こんなシンプルな設計ではなくて、いっぱい金や銀の装飾品もついたかもしれませんね(笑)。
>えんともさん
今回、畳は載せていませんが、以前、きぼうを茶室にしようという「茶室プロジェクト」はありました。実話です。
http://idb.exst.jaxa.jp/jdata/02458/200106J02458060/200106J02458060.html
>アリスとテレスさん
なるほど、最近、濡れ縁とかないですもんね。でも、ロフトだと曝露部にならないのでは・・・?洗濯物も最近外に干さないから良いのかな?
投稿: いはもと | 2008年3月13日 (木) 22時44分
今風に言うとワンルームでロフト(ELM-PS)付きといったところでしょうか(^^;)
投稿: アリスとテレス | 2008年3月13日 (木) 22時22分
畳を載せていなかったのが悔やまれますね(笑)
投稿: えんとも | 2008年3月13日 (木) 18時41分
バブルの頃だったら シャトルの荷物室に収まらなかったかもね
投稿: なみへいオヤジ | 2008年3月13日 (木) 16時03分