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2008年6月に作成された記事

2008年6月27日 (金)

JAXAへの就職(文系版)

前回、宇宙飛行士の募集のお話を書きましたが、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の新卒採用も一区切りついたようです。
http://blog.goo.ne.jp/jaxa2006/e/d2ca9596979f96e66e2b7f88350e4be6

私は、もうJAXAに就職して15年以上になります。私が入社した頃は、NASDA(宇宙開発事業団)という名前で、文系なので事務系で入社しました。私自身、事務系の仕事って何をするか分からない状態で入りました。周りから「文系が入って何するの?」と良く言われました。最近は変わったかな、と思っていたのですが、ネットなどで見てみると、今も変わらず、理系の職場というイメージが強いみたいですね。

ちなみに事務系のお仕事で、どんなことをするかというと、新しい宇宙ビジネスの立ち上げから、NASAなど海外宇宙機関との国際調整、広報活動、プロジェクト管理、知的財産管理、国会対応、新規利用開拓、宇宙の文化利用、教育など様々です。出身学部も、私は経済学部ですが、外国語学部や法学部、商学部といろいろです。

今、宇宙開発は、技術開発だけでなく、社会基盤として整備されつつあるので、仕事の幅がどんどん広がっています。・・・・と、いろいろ書きましたが、この文章は就職活動中の学生向けですよね。ちょっと時期を逸しました(笑)。そういえば、最近は、私のところにOB訪問の学生も来なくなったので、就職活動の季節感もなくなりました。歳をとったということかしら・・・・

でもまあ、文系で宇宙関係の仕事をしたい方、気楽に連絡下さいね!

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2008年6月26日 (木)

宇宙飛行士になるなら日本!

一昨日、国際宇宙ステーションに搭乗する日本人宇宙飛行士候補者の応募数が発表されました。男性839名、女性124名の合計963名です。この内、3名が選ばれるとして、競争率は321倍です。結構高い倍率です。

ちなみに星出宇宙飛行士は、以前、講演会などで、「選抜試験の熾烈な競争を勝ち抜いて、合格したのですよね」と言われると、「宇宙飛行士より、モーニング娘。になる方が倍率が高くて大変」と言ってました。まあ、全盛期のモー娘には、2~3万人の応募があったそうなので、確かにそうかもしれませんが・・。

で、同じ時期に欧州宇宙機関(ESA)でも宇宙飛行士の募集をしていました。
http://www.esa.int/esaCP/SEM3ZTRHKHF_index_0.html
こちらの応募数は、なんと8413名だそうです。欧州17カ国の合計ではありますが、ものすごい倍率です。

国際宇宙ステーション利用率が日本が12.8%で、欧州は8.3%ですから、宇宙ステーションに滞在できるのも、日本人が年間6ヶ月に対し、欧州は、年間4ヶ月に過ぎません。それだけ多くの時間、日本人は宇宙にいられます。

ということで、宇宙飛行士になるなら、日本人がとても有利のようです。今回は応募しそこなってしまったので、次回は頑張ろうかな!

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2008年6月23日 (月)

水ロケットを飛ばして、ベトナムへ行こう!

20080623917 さて、日本宇宙少年団(YAC)が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に協力している事業で、APRSAF-15水ロケット大会というのがあります。APRSAFというのは、アジア太平洋地域宇宙機関会議のことで、JAXAをはじめとした宇宙機関が集まるのですが、これに合わせて、子ども達を主体とした水ロケットの国際大会を実施しています。

今年は、12月11日~16日の間にベトナムのハノイで実施される予定です。
http://edu.jaxa.jp/news/20080418.html

このコンテストは、大人1名、子ども(中2~高1)2名が1チームとなって、競い合います。応募の締め切りは、6月30日です。あと一週間ありますので、まだまだ間に合います。

日本代表に選ばれれば、交通費もJAXAが出してくれて、ベトナムまで行くことができます。国際交流のチャンスでもあるので、子ども達を誘って、是非、応募してみて下さいね。

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2008年6月21日 (土)

庭のカマキリが

20080621

孵化しました!大量です。
いはもと拝@mobile

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2008年6月19日 (木)

子ども宇宙サミット、提言書がG8へ!

20080619cimg1673 昨日、岩倉市長、サミットに参加した子どもたちと一緒に外務省を訪れ、小池正勝政務官に、提言書を託しました。小池政務官は、間違いなく、必ずG8に提言書を届けると約束してくれました。いよいよ子ども達の願い・提言がG8に届けられます。

今後もこの提言を世界に発信すると共に、この活動を継続していきたいと思っています。

子ども宇宙サミットのブログにも記事を載せました。
http://space-j.laff.jp/blog/2008/06/post-64a6.html
http://space-j.laff.jp/blog/2008/06/post-828b.html

的川先生のコラム
http://www.planetary.or.jp/magazine/080618_1.txt

子ども宇宙サミット提言文
20080619css61
http://edu.jaxa.jp/news/20080525_1.html

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2008年6月15日 (日)

星出宇宙飛行士無事帰還&日本宇宙少年団(YAC)

20080615 星出宇宙飛行士が無事に帰還しました。ほんとに良い笑顔でしたよね。帰国報告会がとても楽しみです。また「きぼう」も完成まで、あと1回のシャトルフライトを残すのみ。今年の冬が待ち遠しいですね。

さて、先日、本ブログ「KU-MA」の記事でのコメントで、「JAXAの組織の中でもYACは基本的にどんなお仕事をしているのですか?またYACの創設された理由とかあったら教えてください。」というコメントを橋本さんから頂きました。星出宇宙飛行士も以前は、日本宇宙少年団(YAC)の副団長でした。折角の機会なので、きちんとご説明したいと思います。

YACの設立されたのは、つくば科学万博の翌年である1986年です。科学万博で集まった最先端の技術や科学に対する関心を維持する意味もあり、当時あった国際宇宙少年団組織(YAI)の日本支部として設立されました。

その後、地域のボランティアを中心に、続々と支部が作られ、現在124分団、ボランティアからなるYACリーダー800人、団員3000人を数えるまでになっています。延べの団員数では、2万人を超えました。団員は幼稚園児から大人まで幅広くいます。

YACの活動は、宇宙、地球(いのち)、科学を3つの柱として、水ロケットやモデルロケット、天体観測、自然観察、種子島でのキャンプなど、「宇宙時代の地球人」になるために、科学的思考をベースとした人間教育を行っています。教育と言っても、子どもが自発的に気付き、自ら考え、工夫することを基本としています。いわゆる「子どもの心に火をつける」ということです。

組織的には、YACは財団法人であり、JAXAとは全くの別ものです。しかしながら、「宇宙教育」という理念を実践する団体として、JAXAとは強いつながりを持っており、人事交流などを行っています。(私もその一環で、JAXAからYACに出向しています。)

財団法人日本宇宙少年団の中には、YAC本部が置かれていて、分団活動のコーディネートをしたり、教材づくり、プログラム作り、各種イベントを企画したりしています。また、JAXAと協力して、宇宙情報誌を作ったり、宇宙教育ボランティアの育成、各地での宇宙教室などを行っています。

ちなみにYAC団員の会費は、年間2400円です。団員の活動を支援する特別団員制度もあります。老若男女問わず、是非、みなさんに参加していただきたいと思っています。

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2008年6月13日 (金)

星出宇宙飛行士シャトル帰還の生中継します!

突然ですが、星出宇宙飛行士の15日(日)深夜0時15分の帰還に合わせて、YACテレビで生配信することが、さっき決まりました。帰還時刻が深夜なので、良い子のみなさんは、きっと寝ているし、夜更かしさせてもいけないので、今回はパスしようと思っていたのですが、急遽1時間だけ、配信することが決まりました。
深夜ということで、今回は「子ども向け」の文字をとりました。
土曜日の深夜ということで、比較的見やすい時間だと思います。お時間ある方は、是非、インターネット中継をのぞいてみてください。

<配信時間等>
平成20年6月14日(土)23:30~15日(日)0:30頃
http://yac.laff.jp/blog/2008/06/sts-8fd4.html

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2008年6月11日 (水)

KU-MA

6月からいよいよ的川先生が設立したNPO法人KU-MA(子ども・宇宙・未来の会)が動き始めました。
http://www.ku-ma.or.jp/

KU-MAは宇宙教育を推進する大人の会で、的川先生がこれまで語ってこられた「子どもの心に火をつける」、「いのちの大切さ」などの理念を具現化する組織です。「子どもたちと豊かな未来を築きたい」と考える宇宙を愛する人は、是非入会しましょう。

ちなみに、KU-MAは、我々、日本宇宙少年団(YAC)本部と同じ建物の6階に事務所を構えております。今後、是非、KU-MAとYACで連携しながら宇宙教育の推進を行っていきたいと考えております。

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2008年6月 6日 (金)

「子ども宇宙サミット」その後

さて、「子ども宇宙サミット」が無事終了し、早2週間が過ぎました。
彼らの作った提言文の内容は、子どもらしくもあり、それでいてしっかりしたメッセージがあり、大変素晴らしいものだと思います。是非読んでみて下さい。
http://edu.jaxa.jp/news/20080525_1.html

また、ユースリポーターが、「子ども宇宙サミット」の様子を壁新聞にもしました。将来の記者の卵のレポートです。こちらも現場の雰囲気が良く伝わってきて、楽しんでいただけると思います。
http://edu.jaxa.jp/news/20080525.html

で、サミットの提言文は、これから苫小牧市長により、北海道知事、そして洞爺湖サミットに参加するG8首脳に届けられますが、是非、みなさんにも提言文を読んだ、感想やコメントなどを頂きたいと思っています。今回のサミットを出発点として、今後の活動を広げて行きたいです。

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2008年6月 4日 (水)

祝!「きぼう」の宇宙ステーションへの設置完了

無事に「きぼう」が宇宙ステーションに設置されました。星出宇宙飛行士、「グッ,ジョブ!」です。以前、このブログで「きぼう」は四畳半のアパートだという記事を書きましたが、
http://www.espace-iwmt.com/blog/2008/03/post-cac2.html
まさに日本のお家の居住スペースが宇宙ステーションにできたということで、感無量です。

星出宇宙飛行士のコメントは、「つくばの皆さん、おめでとう。今、国際宇宙ステーションに、新しい「きぼう」が取り付きました。」

「きぼう」が完成すると日本は、国際宇宙ステーションに関して、12.8%の権利を持てることになります。つまり年間4人が宇宙ステーションに滞在できるとすると、4人×12.8%で、日本も年間0.512人滞在できます。これに基づき、若田さんや野口さんが長期滞在できることになります。

ちなみに「きぼう」のリソースについては、国際宇宙ステーション本体から電力や空気などの提供を受けるため、これらの利用権と引き換えに、日本が51%利用し、米国に46.7%提供することになっています。

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2008年6月 2日 (月)

宇宙の常任理事国

6月になりました。衣替えの季節です。

先月は、日本宇宙少年団(YAC)の全国の分団長が各地から集まる分団長会議や、北海道苫小牧での「子ども宇宙サミット」などのイベントがあり、更には、先週末も東京周辺の団員を集めたYACイベントや星出宇宙飛行士の打上げ生配信、個人的にも地元の公民祭りに参加するなど、兎に角、忙しい月でした。なので、6月はちょっとゆっくりしようかな、などと思っています。

で、星出さんも宇宙に行って、二日が経ちました。生中継の画像を見る限りは、宇宙を思いっきり満喫しているようですね。さっき、星出さんが持ち込んだSTS-124とお腹に書かれた達磨が映ってましたが、無事にミッションを達成して、目を入れて欲しいです。

さて、日本の実験棟「きぼう」の船内実験室が宇宙に運ばれて、国際宇宙ステーションにドッキングされるのも間近です。これがドッキングすると日本のおうちができる訳ですが、この宇宙ステーション計画に参画することで、日本は宇宙の常任理事国になりました。宇宙ステーション計画は、日本、米国、欧州(15カ国)、カナダ、ロシアが参加している国際プロジェクトです。1980年代にレーガン大統領の呼びかけでこの計画が始まって以来、各国、財政問題や政治的な問題で何度も計画を変更してきました。その中、日本のみは、当初の計画を国際約束として遵守し、所期の目的を達成すべく「きぼう」を開発し、無事に打ち上げました。また、他国で、予算縮小などの議論があった時にも、日本は国際パートナーとして各国を支援しました。例えば、米国議会で、宇宙ステーション計画の重要性を訴えるなどをして宇宙ステーション計画が実現するよう尽力してきました。その結果、各国から日本は、"The most reliable Partner"(最も信頼できるパートナー)として称えられ、今も、世界の宇宙活動をする際には、必ず声がかかり、欧米各国と対等な立場で議論できる地位になっています。これは、国際社会において、日本が認められている大変重要なことです。

とまあ、難しい話はさておき、宇宙での星出さんの活躍を期待したいと思います。

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