あいのり衛星第2弾決定!今度は金星!!
本日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)がめでたく、H-IIAロケットの「あいのり衛星」第2弾が発表しました。
http://www.jaxa.jp/press/2008/07/20080709_sac_sat.pdf
あいのり衛星とは、ロケットにメインとなる主衛星を載せた後にできる隙間を利用して搭載する衛星で、1kg~50kg程度の小型衛星を言います。ロケットの余ったスペースを有効利用して乗る訳ですから、ロケット側にあまり要求は出せないのですが、安いコストが搭乗できるのが魅力です。
今回は、金星探査機のPLANET-Cへの相乗りということで、金星に行くミッション、地球近傍ミッションのそれぞれが募集されましたが、結果的に提案した4機関の搭載が全て決まったようです。地球周回としては、早稲田大学、創価大学、鹿児島大学、金星ミッションとしては、大学宇宙工学コンソーシアム(UNISEC)のミッションがそれぞれ決まりました。
特に興味深いのは、UNISEC金星ミッションの、大学間の「誰が最後まで生き残るか」というコンペ。各大学が開発した宇宙用コンピュータ同士で、金星に行くまでの間、生き残り競争をする要ですね。早稲田のQRコード撮影実験にもちょっと惹かれます。
今回、ウェルリサーチなどの宇宙企業は入っているのですが、新しい宇宙利用ビジネスを目指した新規参入組が見られないのがちょっと寂しいです。とはいえ、今回、提案機関が全て採択されたということは、次回のあいのり機会選考までに応募しておけば、自分達の衛星も打ち上げてもらえるチャンスが大きい、ってことですよね。
日本宇宙少年団(YAC)でも、小型衛星に取り組む分団が出てきていますので、第3回目の「あいのり」に更に期待したいと思います。
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