宇宙教育用宇宙服
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今朝方、「あかつき」「IKAROS」「あいのり衛星」たちを載せたH-IIAロケットが無事に打上げに成功しました。
みなさん、朝早くから応援ありがとうございました。
あかつきは、これから半年かけて、金星に向かいます。長い道のりですが、頑張って欲しいです。IKAROSをはじめ、あいのり衛星たちも素晴らしい成果がでるように期待しています。
無事に打ち上がって、本当に良かったです。
で、私はこれから筑波宇宙センターに出張に行ってきます!
天気も良いし、良い一日になりそうです。
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「あかつき」、「あいのり衛星」と続いたので、今回は、「IKAROS(イカロス)」のお話です。
イカロスと言えば、誰もが思いつくのが「イカロスの翼」。ギリシア神話で、イカロスという名の少年が、王さま(ミノス)に、父(ダイダロス)と一緒に迷宮の塔に閉じ込められてしまう。父は、イカロスの背中に鳥の羽を「蝋」でくっつけて空を飛んで脱出させる。イカロスは空からの景色があまりに素晴らしくどんどん高く飛んでいってしまったところ、太陽の熱で、蝋がとけて、羽がとれて、イカロスは海に落ちてしまった、という話。
あと、有名なのが、映画「翔べ、イカロスの翼」。さだまさしさん主演で、サーカスが舞台のピエロになった青年の物語。この映画を見て、ピエロの目にはいつも涙が書いてある理由を知りました。
さて、本題に戻して、明日の朝、宇宙へ飛び立つ「IKAROS」は、太陽の光の粒子を「帆」に受けて進む宇宙ヨットです。「宇宙船(Space Ship)」という位だから、もともと宇宙機のイメージは、「船」だと思うのですが、まさに今回は、言葉通りです。(人は乗ってませんけど・・。)
このイカロスの帆は、14m×14mの正方形で、とっても大きいのですが、膜の重さはたった15kgだそうです。で、太陽光を受けて進むってことは、太陽がある限り、燃料がいらないってことですよね。この技術、SFでは良く登場しますが、現実に実証されるのは世界初の快挙とのこと。日本の技術は、凄いですね。
ちなみに帆の膜の一部には、太陽電池も貼り付けてあり、発電もできるようになっているそうです。
IKAROSの目的地は、「あかつき」と同じ、金星です。打上げは、明朝、6時58分22秒。イカロス君の活躍を期待しています。
Twitter「イカロス君」
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今日は、残念ながら「あかつき」の打上げが延期になってしまいました。新しい打上げ日は、5月21日(金)午前6時58分22秒。また、朝早い時間ですが、早起き頑張りたいと思います。
さて、今回、主衛星である金星探査機「あかつき」の他に、5つの相乗り衛星が搭載されます。相乗り(あいのり)とは、主衛星をロケットに乗せても、まだロケットの余力がある時、他の衛星を一緒に乗せて、宇宙に打ち上げることを言います。
例えるなら、タクシーに乗って一人で家に帰ろうとした時、たまたま同じ方向に家のある友達と出会い、一緒にタクシーに乗っても乗車料金は変わらないということで、自分のタクシーに友達を乗せてあげるようなものです。
勿論、友達からお金をもらっても良いし、もらわなくても良いのですが、友達がこれから事業を興そうとしていて、今は資金に困っているので、今回は、払わないで良いですよ。
でも、将来、事業が発展して儲かるようになったら、お金払って乗ってくれることを期待しています。だから、研究開発がんばってね~!、という感じです。
そんな相乗り衛星ですが、今回搭載される5つのうち、4つが大学の衛星になります。その中でも40cm立方とちょっと大きいのが、「UNITEC-1」。いろんな大学で工学を専攻している学生たちが共同でつくった衛星です。ミッションは、どの大学が作った宇宙用コンピューターが、金星に行く道のりで、一番長持ちするか、大学同士で競争します。また、そこからでる微弱な電波を地球上で受信できるか、アマチュア無線家も交えての実験です。
2つ目は、早稲田大学の「WASEDA-SAT2」。将来、宇宙での衛星間通信などにQRコードが利用できるか実験をします。
3つ目は、鹿児島大学の大気水蒸気観測衛星「KSAT」。地球の大気の中の水蒸気の分布を観測し、集中豪雨の予測などができるようになることを目指します。
4つ目は、創価大学の「Negai☆"」(ねがいぼし、って読むのかな?)。子どもたちのメッセージを載せ、打ち上げから3週間後に夜空で自らが流れ星になります。
どれも将来につながりそうな衛星です。UNITEC-1以外の衛星は、どれも10cm立方で、1~1.5kg程度。この小さな衛星に、将来の日本の宇宙技術、ビジネスの種がいっぱい詰まっています。そして、これをきっかけにもっと多くの人が、人工衛星をつくるようになってくれると嬉しいですね。今回、企業の相乗り衛星はありませんでしたが、きっとビジネスチャンスも出てくるのではないかと、期待しています!
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明朝(5月18日)6時44分14秒に、種子島宇宙センターから、H-IIAロケットにより金星探査機「あかつき」が打ち上げられます。
金星は、水金地火木土天海(すいきんちかもくどってんかい)の2番目。つまり、太陽に2番目に近い惑星です。
金星の特徴として、憶えておきたい知識は、
1.太陽系の中では、大きさや質量が、地球に最も近い惑星で、地球の兄弟星と呼ばれていること。
2.厚い雲に覆われ、大気は地球の90倍もあり、その殆どが二酸化炭素ですが、硫酸も含まれていること。で、地表表面温度は、約470度も。
3.自転周期は、243日(つまり、金星の1日は、地球の243日に相当)で、そんなにゆっくり自転しているにも関わらず、秒速100m(時速360km)の風が吹いていること。ついでに、太陽系の惑星の中で、時点の方向が唯一反対方向なこと。
という感じでしょうか。
金星には、現状、どう考えても人間が住めるとは、思えないのですが、太陽系の惑星もどんどん太陽から遠ざかっていることだし、勝手な推測ですが、もう何億年もすると金星が地球のようになって、人間が住めるようになるかも知れませんね。もしかしたら、今でも、こんな環境でも生きられる微生物とかもいるかも知れないですよね。
今回の「あかつき」は、こんな惑星である金星の大気を調べに行く衛星で、今年の12月上旬に金星に到着し、そこから2年半の間、金星の周りをぐるぐるまわっている予定です。
あっ、そうそう、宇宙教育テレビでも打上げの様子を中継しますので、是非、見てくださいね。
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