カテゴリー「有人宇宙活動・宇宙観光」の記事

2011年2月18日 (金)

若田宇宙飛行士、宇宙ステーションの船長に!

昨日、若田光一宇宙飛行士が、平成25年末から国際宇宙ステーションに長期滞在することと、
コマンダー(船長)として任命されたことが発表されました。おめでとうございます!
http://www.jaxa.jp/press/2011/02/20110217_wakata_j.html
 
若田宇宙飛行士とは、何度かお話したことがありますが、まさに「人格者」です。
技術や語学その他の面で優秀なことはもとより、いつも明るく元気で、礼儀正しく、
頼りがいがあって、かつ気さくで、
今回、船長に選ばれて、「驚いた」というよりは、「やっぱり」という印象です。
若田さんは、万国共通で信頼されているんですね。
 
以前、ある地での講演会のあと懇親会があって、若田さんを囲んで
みんなで和気あいあい飲んでいたのですが、
酔っぱらった方が、お酒をこぼしてしまいました。
その時、みんな、ぼけっとしている中、
若田さんが真っ先に、布巾を持ってきて床を拭いていました。
どんなに有名になっても、こういう動きができるのは凄いと思ってしまいました。
日本宇宙少年団(YAC)でも、若田さんは子ども達やリーダーに人気が高いです。
 
1年前、YACで「宇宙飛行士になった子どもたち」という本をつくりましたが、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4265801900/sixapart-22
そんな若田さんの子ども時代の様子がわかります。
小さい頃から、しっかりしていたんですね。
 
何はともあれ、とても嬉しいニュースでした。
 
 

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2010年6月 1日 (火)

野口宇宙飛行士、明日帰還!(カキコミもよろしくね!!)

明日、JAXA野口聡一宇宙飛行士が、宇宙ステーション(ISS)から帰還します。

 

野口宇宙飛行士は、昨年の12月21日午前6時52分、ロシアのソユーズロケットで打ち上げられました。

その後、約5ヶ月間の宇宙滞在を行いました。サンタクロースでISSに到着して以来、宇宙ステーションの運用・維持管理や各国の各種実験、ISS組立てなどのハードな任務をこなす一方、Twitterで数多くの写真を紹介したり、豆まき、ひな祭りなど日本の文化を世界に紹介してくれました。テレビにも宇宙ステーションから出演し、彼のおかげで宇宙がかなり身近になったのではないかと思います。

明日、野口宇宙飛行士は、日本時間午前9時5分に帰還用のソユーズ宇宙船で宇宙ステーションから離脱し、午後0時27分にカザフスタンに着地する予定です。

 

で、宇宙教育テレビでも中継を行う予定なのですが、問題は、菊池おにいさんも、コサくんも出張で、私が久しぶりにMCで出演ということ。現在、ゲストを交渉中ですが、状況によっては、一人になる場面もあるかも・・・。ということで、インターネットを通して、みなさんと盛り上がりたいと思いますので、宇宙教育テレビへのカキコミもよろしくお願いしますね!!

http://www.yac-j.or.jp/tv/post.html

 

 

 

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2009年7月19日 (日)

「きぼう」完成!

本日、とうとう「きぼう」が完成しました。
2009年7月19日は日本の宇宙施設が完成した日として、日本の歴史に刻まれると思います。
これから「きぼう」が本格始動する訳ですが、
私は、是非、宇宙ステーションの文化利用をより拡大していってほしいと考えています。
芸術家や詩人、音楽家など、彼らが宇宙に行けば、
新たな表現や文化が生まれてきます。
それが新しい宇宙時代の幕開けだと思います。

さて、そんな日に私はと言えば、川口イオンモールに行ってきました。
昨日から宇宙少年団(YAC)が協力しているイベントが始まりました。
http://kawaguchi-carat.aeonmall.com/freepage/index.php?fp_id=440
松本零士さんの原画があったり、
ロボットアームの体験やスペースチューブによる疑似無重力体験(写真左)もできます。
今日、ここに来た子ども達が「宇宙へ行きたい!」と言っていました。

彼らが早く宇宙ステーションに、旅行感覚で行ける時代を早く創りたいですね。

20090719nec_0114 20090719nec_0119

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2008年12月 2日 (火)

宇宙空間でも生きられる!

欧州宇宙機関(ESA)の発表なのですが、小動物であるクマムシ(water bears)が、なんと宇宙空間にさらされて(勿論、宇宙服なしです)、12日間も生きていたそうです。http://www.esa.int/esaHS/SEMPVJ6EJLF_index_0.html

そもそもクマムシ自体は、とても頑丈(?)な生き物で、摂氏-270度Cから+150度までの温度環境に耐えられて、10年間水無しでも大丈夫で、しかも放射線に強いそうなのですが、裸のまま、12日間も宇宙空間で生存できたというのは驚きです。

ESAの研究者によると、これにより、地球の生命の起源は、地球ではなく、隕石などによって地球にもたらされた可能性もある、とのことですが、これは凄いことですよね。

逆に言えば、地球上の生物がロケットなどによらず、他の星に行き、子孫を残していけるということです。人間は、クマムシみたいに過酷な環境には耐えられませんが、例えば、細胞レベルとかDNAレベルとかで放射線に耐えられれば、人間の細胞も他の星へ行けるってことですよね。

今後、地球環境が悪化して、多量の放射線が地球に降り注ぎ、放射線に耐えられるようになり、異常気象により、ものすごい熱さから寒さまで耐えられるような人間の子孫が登場したら、宇宙服なしで他の星に行けちゃうんでしょうか。ウルトラマンとか、スーパーマンみたい!

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2008年11月11日 (火)

ママさん宇宙飛行士、フライト決定!

本日、山崎直子宇宙飛行士のフライトが決定しました。2010年2月以降アトランティス号で2週間の飛行ということですが、山崎宇宙飛行士のフライト中には、野口宇宙飛行士も宇宙ステーションの6ヶ月滞在の最中ですので、同時期に国際宇宙ステーションに日本人が2人いることになり、大変楽しみです。

http://iss.jaxa.jp/topics/2008/11/081111_yamazaki.html

山崎宇宙飛行士は、ママさん宇宙飛行士ということで、女の子のお母さんでもあります。宇宙は男の子というイメージがこれまでありましたが、山崎宇宙飛行士がこれまでの「宇宙開発=男の子」というイメージを払拭してくれるんではないかとも思います。女の子から山崎さんを見ると、セーラームーンとか、プリキュア5みたいに格好良いイメージなのかな? 会える機会があれば、YACガールズプロジェクトの話もしてみたいです。ちなみに、「YACガールズプロジェクト」の内容は、まだ秘密です。

何はともあれ、フライトが決まって万々歳です。あとは、古川宇宙飛行士のミッションが早く決まってくれるのを祈るばかりですね。

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2008年10月24日 (金)

おもしろ宇宙実験募集!

昨日、JAXAのプレスリリースがありました。
http://www.jaxa.jp/press/2008/10/20081023_experiment_j.html
来年2月に国際宇宙ステーション(ISS)に行き、
3ヶ月間宇宙に滞在する若田宇宙飛行士のミッションとして、
おもしろ宇宙実験アイディアの募集です。
まさに、我々、日本宇宙少年団(YAC)のためにあるような募集です。
是非、YAC分団活動としても、提案していきたいと思います。

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2008年6月26日 (木)

宇宙飛行士になるなら日本!

一昨日、国際宇宙ステーションに搭乗する日本人宇宙飛行士候補者の応募数が発表されました。男性839名、女性124名の合計963名です。この内、3名が選ばれるとして、競争率は321倍です。結構高い倍率です。

ちなみに星出宇宙飛行士は、以前、講演会などで、「選抜試験の熾烈な競争を勝ち抜いて、合格したのですよね」と言われると、「宇宙飛行士より、モーニング娘。になる方が倍率が高くて大変」と言ってました。まあ、全盛期のモー娘には、2~3万人の応募があったそうなので、確かにそうかもしれませんが・・。

で、同じ時期に欧州宇宙機関(ESA)でも宇宙飛行士の募集をしていました。
http://www.esa.int/esaCP/SEM3ZTRHKHF_index_0.html
こちらの応募数は、なんと8413名だそうです。欧州17カ国の合計ではありますが、ものすごい倍率です。

国際宇宙ステーション利用率が日本が12.8%で、欧州は8.3%ですから、宇宙ステーションに滞在できるのも、日本人が年間6ヶ月に対し、欧州は、年間4ヶ月に過ぎません。それだけ多くの時間、日本人は宇宙にいられます。

ということで、宇宙飛行士になるなら、日本人がとても有利のようです。今回は応募しそこなってしまったので、次回は頑張ろうかな!

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2008年6月15日 (日)

星出宇宙飛行士無事帰還&日本宇宙少年団(YAC)

20080615 星出宇宙飛行士が無事に帰還しました。ほんとに良い笑顔でしたよね。帰国報告会がとても楽しみです。また「きぼう」も完成まで、あと1回のシャトルフライトを残すのみ。今年の冬が待ち遠しいですね。

さて、先日、本ブログ「KU-MA」の記事でのコメントで、「JAXAの組織の中でもYACは基本的にどんなお仕事をしているのですか?またYACの創設された理由とかあったら教えてください。」というコメントを橋本さんから頂きました。星出宇宙飛行士も以前は、日本宇宙少年団(YAC)の副団長でした。折角の機会なので、きちんとご説明したいと思います。

YACの設立されたのは、つくば科学万博の翌年である1986年です。科学万博で集まった最先端の技術や科学に対する関心を維持する意味もあり、当時あった国際宇宙少年団組織(YAI)の日本支部として設立されました。

その後、地域のボランティアを中心に、続々と支部が作られ、現在124分団、ボランティアからなるYACリーダー800人、団員3000人を数えるまでになっています。延べの団員数では、2万人を超えました。団員は幼稚園児から大人まで幅広くいます。

YACの活動は、宇宙、地球(いのち)、科学を3つの柱として、水ロケットやモデルロケット、天体観測、自然観察、種子島でのキャンプなど、「宇宙時代の地球人」になるために、科学的思考をベースとした人間教育を行っています。教育と言っても、子どもが自発的に気付き、自ら考え、工夫することを基本としています。いわゆる「子どもの心に火をつける」ということです。

組織的には、YACは財団法人であり、JAXAとは全くの別ものです。しかしながら、「宇宙教育」という理念を実践する団体として、JAXAとは強いつながりを持っており、人事交流などを行っています。(私もその一環で、JAXAからYACに出向しています。)

財団法人日本宇宙少年団の中には、YAC本部が置かれていて、分団活動のコーディネートをしたり、教材づくり、プログラム作り、各種イベントを企画したりしています。また、JAXAと協力して、宇宙情報誌を作ったり、宇宙教育ボランティアの育成、各地での宇宙教室などを行っています。

ちなみにYAC団員の会費は、年間2400円です。団員の活動を支援する特別団員制度もあります。老若男女問わず、是非、みなさんに参加していただきたいと思っています。

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2008年6月 4日 (水)

祝!「きぼう」の宇宙ステーションへの設置完了

無事に「きぼう」が宇宙ステーションに設置されました。星出宇宙飛行士、「グッ,ジョブ!」です。以前、このブログで「きぼう」は四畳半のアパートだという記事を書きましたが、
http://www.espace-iwmt.com/blog/2008/03/post-cac2.html
まさに日本のお家の居住スペースが宇宙ステーションにできたということで、感無量です。

星出宇宙飛行士のコメントは、「つくばの皆さん、おめでとう。今、国際宇宙ステーションに、新しい「きぼう」が取り付きました。」

「きぼう」が完成すると日本は、国際宇宙ステーションに関して、12.8%の権利を持てることになります。つまり年間4人が宇宙ステーションに滞在できるとすると、4人×12.8%で、日本も年間0.512人滞在できます。これに基づき、若田さんや野口さんが長期滞在できることになります。

ちなみに「きぼう」のリソースについては、国際宇宙ステーション本体から電力や空気などの提供を受けるため、これらの利用権と引き換えに、日本が51%利用し、米国に46.7%提供することになっています。

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2008年6月 2日 (月)

宇宙の常任理事国

6月になりました。衣替えの季節です。

先月は、日本宇宙少年団(YAC)の全国の分団長が各地から集まる分団長会議や、北海道苫小牧での「子ども宇宙サミット」などのイベントがあり、更には、先週末も東京周辺の団員を集めたYACイベントや星出宇宙飛行士の打上げ生配信、個人的にも地元の公民祭りに参加するなど、兎に角、忙しい月でした。なので、6月はちょっとゆっくりしようかな、などと思っています。

で、星出さんも宇宙に行って、二日が経ちました。生中継の画像を見る限りは、宇宙を思いっきり満喫しているようですね。さっき、星出さんが持ち込んだSTS-124とお腹に書かれた達磨が映ってましたが、無事にミッションを達成して、目を入れて欲しいです。

さて、日本の実験棟「きぼう」の船内実験室が宇宙に運ばれて、国際宇宙ステーションにドッキングされるのも間近です。これがドッキングすると日本のおうちができる訳ですが、この宇宙ステーション計画に参画することで、日本は宇宙の常任理事国になりました。宇宙ステーション計画は、日本、米国、欧州(15カ国)、カナダ、ロシアが参加している国際プロジェクトです。1980年代にレーガン大統領の呼びかけでこの計画が始まって以来、各国、財政問題や政治的な問題で何度も計画を変更してきました。その中、日本のみは、当初の計画を国際約束として遵守し、所期の目的を達成すべく「きぼう」を開発し、無事に打ち上げました。また、他国で、予算縮小などの議論があった時にも、日本は国際パートナーとして各国を支援しました。例えば、米国議会で、宇宙ステーション計画の重要性を訴えるなどをして宇宙ステーション計画が実現するよう尽力してきました。その結果、各国から日本は、"The most reliable Partner"(最も信頼できるパートナー)として称えられ、今も、世界の宇宙活動をする際には、必ず声がかかり、欧米各国と対等な立場で議論できる地位になっています。これは、国際社会において、日本が認められている大変重要なことです。

とまあ、難しい話はさておき、宇宙での星出さんの活躍を期待したいと思います。

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